【第二話】「なんだこの焼鳥?!」@白金 酉玉 神楽坂店 神楽坂
孤高の丸の内OLでも、たまには一人で贅沢に呑みたいときがある。
前日夜無償に焼鳥の「ちょうちん」が食べたくなったお話。
---2017年1月8日訪問---
開店5時に予約し、来店すると席のほぼ7割がすでに埋まっている。なんという人気店。
・生ライムサワーとお通し:〇
とりあえず、生ライムサワーで新年のかんぱーい!
お通しはお味噌と湯で野菜に、お口なおしの大根おろしにうずら卵を落としたもの。
甘辛いお味噌と菜の花がなんとも絶妙。
・鶏モツ煮:◎
串の前になにかつまみを、と凍てつく日だったので鶏モツ煮を注文。
これが、思いがけず大正解!
部位多種なモツに、ちょうちんまではいっている!
濃厚な卵黄と甘めのさらっとしたお味噌に鶏モツをつまめば、お酒もノンストップ。
・心のこり:〇
さてさて、串を攻めようとまずは心のこり。
心臓と肝臓のつなぎの部位で1羽5gしか取れない希少部位らしく、独特のコリコリとした触感と甘いたれと香ばしい炭の香りがたまらない。
・ちょうちん:◎
そして本日一番のお目当てのちょうちんが登場!
半レアなちょうちんの姿にもう、口に入れる前からわくわく。
そっと包み込むように口の中に入れれば、歯に触れた瞬間、中の黄身がとろけだして、もう思わずのけぞって一人で「ふふっ」って笑っちゃうよね。
・金針菜:◎
最後口をさっぱりさせよう、とこれまためずらしい金針菜。
絶妙な塩加減と、しし唐やほかの野菜とはなんとも違う独特な触感と香りに舌鼓。
ふっと気が付けば、全席満席でぼっちなのは私だけだった。
まさしく孤独なひつじ。
明るい店員のお兄ちゃんたちの声を背に、そそくさの帰路についたとさ。
【第一話】「日本一のスペイン料理」@トレス 熊本
孤高の丸の内OLは、死ぬ前にレストランを選べるとしたら、必ずここにすることを決めている。
過去に3度訪問した熊本のスペイン料理店のお話。
いつ訪れても、シェフのやさしさと旬のスペイン料理の各種のおいしさは変わらない。
---2016年12月9日訪問---
半年ぶりの熊本。トーキョーとはかけ離れた、ゆったりとした時間が流れるこの土地がだいすきだ。
温泉にしっぽりつかった後、満を持してお邪魔する。この日は2人で訪問。
・ナスのバルサミコマリネ:〇
・チャングーロ(北海道ズワイ蟹 カニ身とミソのパテ):◎
スタートはナスのバルサミコマリネと、今回初登場のチャングーロ。
ナスは、この日の「本日の料理」の一品だけれども、いただくのは2回目。ぶりぶりとした甘味のあるナスに、濃くの深いバルサミコ酢がなんとも言えない。
同じく「本日の料理」から、チャングーロ。
濃厚なカニ味噌とカニの身が合わさって、こんな贅沢ない。こんなの白ワインがノンストップに決まってる。はい、犯罪。これは立派な罪です。
・真イワシのマリネ:◎
こちらも、「本日の料理」より、真イワシのマリネ。
2回目訪問時にもいただいたものだけれども、3回目のこの日は真イワシが肉厚で、ほどよい酸味と噛むとじゅわっとあふれる真イワシのうまみに舌鼓。
・牛ほほ肉のラ・マンチャワイン煮込み:◎
さて、赤ワインに変えまして常時メニューにあるのに、はじめて食べた牛ほほ肉の煮込み。
噛まずともほろほろと口の中で溶ける牛ほほ肉に、お肉2㎏に対して赤ワインを5本も使うというこの濃厚ソースが絶妙に絡んでなんとも表現しがたい奥深い味わいに...。
・戻りカツオの炙りカルパッチョ:◎
お魚料理からは、これまた「本日の料理」より、旬の戻りカツオの炙りをチョイス。
香ばしく炙られたカツオとケッパー、バルサミコソースのドレッシングがもうマリアージュしちゃって間違いないよね。
・なんとか菜(忘却)のソテー(サービス):〇
牛ほほ肉の赤ワイン煮込みに添えられていた菜の花となんかの合いの子(忘却すみません)を、同伴者がひどく気に入って、特別にソテーにしてサービスいただきました。
ほろ苦くもシャキシャキとした絶妙な火加減に、ぶったまげ。
・イチジクとチーズのおつまみ(サービス):◎
〆には、「この赤ワインに合うつまみをもう一品!」というわがまま同伴者に笑顔で答えてくれるシェフ。
イチジクのクリームチーズ合えと、チョコレートがけなんて、赤ワインに合わないわけがない。犯罪で捕まるべきです。(再逮捕)
毎回訪問する度に、旬の食材と抜群の腕前、そしてホスピタリティで迎えてくれるこのお店は丸の内OLが文句なしに歴代1位に選ぶレストランに違いないわけです。