【第一話】「日本一のスペイン料理」@トレス 熊本
孤高の丸の内OLは、死ぬ前にレストランを選べるとしたら、必ずここにすることを決めている。
過去に3度訪問した熊本のスペイン料理店のお話。
いつ訪れても、シェフのやさしさと旬のスペイン料理の各種のおいしさは変わらない。
---2016年12月9日訪問---
半年ぶりの熊本。トーキョーとはかけ離れた、ゆったりとした時間が流れるこの土地がだいすきだ。
温泉にしっぽりつかった後、満を持してお邪魔する。この日は2人で訪問。
・ナスのバルサミコマリネ:〇
・チャングーロ(北海道ズワイ蟹 カニ身とミソのパテ):◎
スタートはナスのバルサミコマリネと、今回初登場のチャングーロ。
ナスは、この日の「本日の料理」の一品だけれども、いただくのは2回目。ぶりぶりとした甘味のあるナスに、濃くの深いバルサミコ酢がなんとも言えない。
同じく「本日の料理」から、チャングーロ。
濃厚なカニ味噌とカニの身が合わさって、こんな贅沢ない。こんなの白ワインがノンストップに決まってる。はい、犯罪。これは立派な罪です。
・真イワシのマリネ:◎
こちらも、「本日の料理」より、真イワシのマリネ。
2回目訪問時にもいただいたものだけれども、3回目のこの日は真イワシが肉厚で、ほどよい酸味と噛むとじゅわっとあふれる真イワシのうまみに舌鼓。
・牛ほほ肉のラ・マンチャワイン煮込み:◎
さて、赤ワインに変えまして常時メニューにあるのに、はじめて食べた牛ほほ肉の煮込み。
噛まずともほろほろと口の中で溶ける牛ほほ肉に、お肉2㎏に対して赤ワインを5本も使うというこの濃厚ソースが絶妙に絡んでなんとも表現しがたい奥深い味わいに...。
・戻りカツオの炙りカルパッチョ:◎
お魚料理からは、これまた「本日の料理」より、旬の戻りカツオの炙りをチョイス。
香ばしく炙られたカツオとケッパー、バルサミコソースのドレッシングがもうマリアージュしちゃって間違いないよね。
・なんとか菜(忘却)のソテー(サービス):〇
牛ほほ肉の赤ワイン煮込みに添えられていた菜の花となんかの合いの子(忘却すみません)を、同伴者がひどく気に入って、特別にソテーにしてサービスいただきました。
ほろ苦くもシャキシャキとした絶妙な火加減に、ぶったまげ。
・イチジクとチーズのおつまみ(サービス):◎
〆には、「この赤ワインに合うつまみをもう一品!」というわがまま同伴者に笑顔で答えてくれるシェフ。
イチジクのクリームチーズ合えと、チョコレートがけなんて、赤ワインに合わないわけがない。犯罪で捕まるべきです。(再逮捕)
毎回訪問する度に、旬の食材と抜群の腕前、そしてホスピタリティで迎えてくれるこのお店は丸の内OLが文句なしに歴代1位に選ぶレストランに違いないわけです。